ごあいさつ

代表 鈴木和雄

近年、各地で地震が広範囲に頻発しています。地震の発生に伴う断水と停電は、私たちの暮らしに大きな影響を与えます。高度成長時代に創られた水道施設や給水装置は、老朽化も進んでいることから地震の際の断水の原因となることがあります。


断水時の応急給水の手法として、全国で110万個設置されている貯水槽水道の有効活用があり、そのためには製造、設置、管理のトリプルスクラムを組むことが必要になってきます。また、施設の老朽化による漏水の被害軽減対策も重要となります。


地震に立ち向かうために今、水の安全確保に対する具体的イメージをもって行動する必要があります。貯水槽水道の新しい発想を水道局と連携し、市民全体で貯水槽水道の活用方法を考え、安全安心な暮らしを提案し「貯水評価研究所」らしい社会貢献の実現をめざします。

研究所設立の経緯と動機

危機管理の事前対策

私は、新潟県上越市にあります 財団法人上越環境科学センターで38年間勤務し、 この度平成23年3月末日に退職いたしました。 この間に、記録的な水害1回、震災2回を経験いたしました。


2回の震災は、平成16年10月の中越地震と平成19年7月の中越沖地震で、 震災当時、簡易専用水道検査(受水槽有効容量10m2)に従事していた関係で、 災害時の管理手法について多くのことを学びました。

中でも、平成16年10月の中越地震では、簡易専用水道の施設の設置方法に問題があり、 改善が必要ではないかと感じました。


そんなとき、前ニューヨーク市長ジュリアーニ氏の基調講演会の案内がメールで届いており、 明治記念会館で催された講演会に出席してきました。 講演のテーマは貿易センタービルの災害対応を基にした危機管理に関することで、 演題は「起こりうる事態へのよりよい準備は価値がありそれ以外の事態が発生した場合も、 より効率的、効果的な対処を可能とする」「事前対策の本質、ITC(情報通信技術)としての冗長システムの考え方」でした。

講演会の後には立食パーティーがありその際に、 多くの方から、中越地震の震災を気遣って言葉を掛けて頂き感動いたしました。 握手した時の大きな手が今でも思い出されます。


私にとって、ジュリアーニ氏の基調講演が、「災害時における水道水確保」に関する分野で調査研究を始めるきっかけとなりました。

今でも当時の司会者から励ましのメール頂いて感謝をしています。